デグーの胃拡張・イレウス
2016.11.30 -[その他・デグーの診療記録・飼い主様お役立ち情報]
こんにちは、井本稲毛動物クリニックです。
今回紹介する症例は、数日前から体調が悪いという理由で連れてこられたデグーマウスの男の子(約2歳)です。
体重を測ってみると、体重わずか100g…。全体的に骨ばっていてかなり痩せていました。
完全に横たわり、体も冷たくなっています。
お腹も膨らみ、呼吸も荒い。
急いでレントゲンを撮影します。
胃だけでなく、腸もガスだらけです。
これは緊急事態ですので急遽、無理やり口の中から胃へ届くチューブを挿れて胃の中のガスを抜きました。
その後は保温、点滴、胃腸薬、抗生剤などを用いて治療にあたります。
デグーなどの草食性の小型げっ歯類では、様々な原因で腸の異常発酵が起こってガスが貯留します。
そうなると胃腸の動きが止まり、脱水を起こしてさらにまた胃腸の動きが悪くなる…といった悪循環が始まるため、できるだけ早くに異常に気付いてあげる必要があります。
そして少しでもおかしいな、と思ったら早めに動物病院へ連れていってあげてください。
井本稲毛動物クリニック
井本 暁
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