お知らせ

2月22日は猫の日

2017.2.22 -[その他飼い主様お役立ち情報

こんにちは、杉花粉が飛び初めてマスクが手放せない方も多い季節になってきましたね…

 

さてさて、そんな今日は日本の猫の日!

ということで猫にまつわるチョットためになるお話をしたいと思います。

 

杉花粉といえばこの時期、人にとっては憂鬱になるのがなんといっても花粉症でしょう。

そもそも花粉症とは何でしょうか?

 

花粉が飛ぶ季節になると始まる、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。

スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状を「花粉症」と呼びます。

医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」。
現在、日本人のおよそ4人に1人が花粉症だと言われています。

公益社団法人〜全日本病院協会〜 より

4人に1人とはなんとも恐ろしい話ですね…みなさんは大丈夫ですか?

 

ところで…「猫にも花粉症はあるのでしょうか?」

実は日々の病院診療のなかでアレルギーを疑うネコはたくさん存在します。

花粉症=花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎

ですので特定の季節になると涙が増えたり、くしゃみの回数が増えたりする子は、もしかするとそうなのかもしれません。

猫を花粉症と診断するためには上記のような症状が出ていることと、特殊な血液検査が必要です。

花粉に対する「IgE」と呼ばれる抗体の上昇を確認すること、

そして何より大事なのがウイルス性鼻炎などの感染症を除外することで猫の花粉症を確定できるでしょう。

 

しかしながら、ネコで花粉に対するIgEをしっかり測定できる検査方法はまだ確立されていません。

そのため先ほどの「猫にも花粉症はあるか?」という質問に対する回答は、「証明できない」です。

 

とある会社が猫のアレルギー検査の開発を進めていますので、検査方法の確立が待ち遠しい今日この頃です。

昔は猫が糖尿病になるなんて誰も思いもよらなかったのですが…今は猫の糖尿病を知らないという動物病院は無いと思います。

それと同じように、あと数年もしたら猫の花粉症はしっかり診断されるようになって慢性鼻炎や結膜炎に悩む猫とご家族のお役に立てるかもしれません。

猫用のマスクが開発されて、花粉の時期になったらマスクを着けた猫の姿が当たり前になるかも??

 

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⇧みなさんご存知でしたか?

長生きすると猫はみんな大なり小なり腎臓が悪くなり始めますので、1年に1回の健康診断がおすすめです!

 

そして本日はお昼の時間に、動物保護指導センターにて飼い主のいない猫の避妊去勢手術事業のお手伝いに行ってきました。数年前より始まったこの事業のおかげで千葉市では年々、野良猫の減少に成功しています。

今後も微力ではありますが行政と協力して地域社会に貢献していければと思っています。

 

猫ばかりの話題でしたね。

すべての猫ちゃんたちが元気でより長くご家族と一緒にいられますように…。

 

井本稲毛動物クリニック

井本 暁