お知らせ

セキセイインコの卵詰まり(多重卵塞)

2017.3.7 -[その他小鳥の診療記録飼い主様お役立ち情報

こんにちは、井本稲毛動物クリニックです。

 

今回ご紹介するのは卵詰まりのセキセイインコ、まだ若い生後8ヶ月の女の子です。

元気、食欲が無く、約1週間前から水をよく飲み、水っぽい便をするとのことで来院されました。

 

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体全体が膨らんで(膨羽と言います)、なんだか辛そうですね。

お腹を触ってみると、下腹部に硬いものが触れたため、卵詰まりを第一に疑いました。

しかし触った感触があまりに大きい…ということでレントゲンを撮らせてもらいました。

 

テンLAT

テンVD

 

レントゲンの結果、2個の卵の陰影がくっきりと写っているのがわかります。

ぼんやりしてみにくいのですが、実は途中で割れたであろう卵の殻の影も見えるので、実質3個の卵が詰まっているということになります。

 

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処置の前にカルシウムの注射をして、手で産卵を手伝ってあげたところ、なんとかお腹は切らずにすべて出し切ることができました。1つはレントゲンで既に形を成していなかったのであらかじめ予想はできましたが出してみるとやはりすでに割れていました…。卵管は千切れんばかりに押し広げられて出血もしていたため、痛み止めと抗生剤、止血剤を配合したお薬を処方して退院です。帰宅後はお尻から卵管が飛び出てこないかどうかを観察してもらうのも大事です。

 

後日、飼い主様から元気にしているというご連絡をいただいたので一安心。

詰まった卵は必ずしも1つとは限らない…ということを教えてくれるケースでした。

 

井本稲毛動物クリニック

井本 暁

 

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