ボタンインコの卵詰まり
2017.1.18 -[その他・小鳥の診療記録・飼い主様お役立ち情報]
こんにちは、風の吹かない日中の日差しは暖かいですが連日寒い日が続きますね。
井本稲毛動物クリニックです。
今回ご紹介するのはボタンインコの女の子。
数日前に1個目の卵を産んでからというものの、2個目を産まないとのことでした。
いつもは4〜5個産むそうなのですが…。
お腹を触ってみると何やら固いものが触れます。
詰まっている卵は1個とは限りませんので、念のためレントゲンを撮らせてもらいました。
いざレントゲンを撮ってみると…輪郭がはっきり見えますね。卵詰まりです。
卵の殻が比較的しっかりしているのもよくわかります。
※レントゲンで卵の輪郭がいびつだったり、殻の影が薄かったりすると柔らかい卵であることが予想され、なかなかうまく出せないこともあるのです。
卵を割らないように…、お腹の臓器を圧迫しすぎないように…
慎重に圧迫をかけて卵を押して排出させます。
写真は卵管の出口から卵が出てくるところです、ここまでくればあともう少し!
「いきみ」に合わせて圧迫をかけます。
なんとか無事に取り出せました。
女の子はどうしても産卵や発情絡みのトラブルが多いです。
少しでも卵詰まりを予防するためには、発情させないのが一番なのですが…他にも、
窓ガラス越しではなく日光浴を1日数分〜十数分させてあげたり、ペレット(総合栄養食)を与えたり、ボレー粉やサプリメントなどでカルシウムを補ってあげましょう。
特に今日みたいに風のない穏やかな日は、日中の日差しが暖かいものですので数分くらいの日光浴にはもってこいですね。
厳しい寒さをふと忘れさせてくれます…。
井本稲毛動物クリニック
井本 暁
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